Vol.1|“いいね”が多いって、それ本当に共感?
SNSで「いいね」がたくさんついた投稿を見ると、「すごい」「人気なんだな」と思ってしまう。でも、ふと立ち止まって考えると、「いいね」が多い=共感された、って本当に言えるだろうか?
例えば、1000人が見た投稿に「いいね」が3件しかつかなかったとする。数字としては「3いいね」だが、それは「997人は何も感じなかった」可能性もある。でもSNS上では“数字がある”ことでポジティブに見えてしまう。
私は、“いいね”だけを見ても、共鳴されたかどうかまでは見えないと思っている。だからこそ「共感率=表示数に対する反応割合」が必要なんじゃないかと感じた。
Vol.2|バズるのは「広さ」、共感されるのは「深さ」
SNSでバズる投稿には「広がり」がある。でもその拡散の波に、本当に“共鳴”はあるのか?
インプレッションが10万、でもリプライは0。一方でインプレッションが200、でも5人が引用やリプライしている投稿もある。共感されているのは、どちらなのだろう。
「広く拡がる」のは確かにすごい。でも「少人数に刺さる」ことの方が、私は価値ある深さだと思ってる。
Vol.3|数字の魔力に惑わされるSNSと、“ちゃんと届いた”という感覚
SNSでは数字が見える。だから、数字に惑わされる。
「いいね10」「RT0」「インプレッション5000」この数字の並びだけを見ると、“人気がない”と思ってしまう。
でも、その投稿に1人だけがDMで「ありがとう」と送ってくれたとしたら?私にとっては、その1人の言葉の方が、何千回の閲覧よりも価値がある。
Vol.4|共感率が見えると、言葉の“温度”がわかるようになる
共感率という考え方を持つようになってから、投稿を見る目が少し変わった。
数字は少ないけど、反応の割合が高いと、それが“温かさ”のように感じる。逆に、大量にRTされているけど反応が薄い投稿は、どこか冷たい。
共感率を見ることで、“言葉の温度”が感じられるようになった気がする。誰かの言葉が誰かにちゃんと届いている。そういうことを可視化するツールにしたかった。
Vol.5|“届いた”って、きっとこういうことだ
共感率チェッカーを作った理由は、ただ「数字を出したかった」わけじゃない。
SNSの中で、「届いた気がする」言葉に、そっと印をつけてあげたかった。バズってないけど大切な言葉って、きっとある。それを“可視化”してみたかった。
私にとって「共感率」は、人間の“あたたかさ”を測るためのひとつの道具。誰かの言葉が、たとえ一部にしか響かなかったとしても。「ちゃんと届いてるよ」って、数字で伝えられることがあるかもしれない。